永田明史とインド料理・・9

 1997年、永田さんは「ボンベイ」を手放すことにした。多店舗展開を手掛ける会社に営業権を売り渡し、セントラルキッチンの工場長として、味の管理につく。
 「お客さんには悪いとは思ったけれど、手放す事への寂しさは全くなかった。『ボンベイ』という店は残るわけだから、娘を嫁に出すような感覚だと思えばいい」
 ところが、永田さんが店に出ない「ボンベイ」は、事実上、終焉したも同然だった。結局母体の会社は2年後に倒産し、永田さんの「ボンベイ」は20年の歴史に幕を下ろした。
「経緯を知ったお客さんからは、『馬鹿だ、馬鹿だ』ってさんざん言われた。でも彼らは、子どもの事で俺がどんなにつらい思いをしたかっていうのは知らないんだ。息子に『僕は必要のない子なの?』って言われたことあるもん。あれは胸に刺さるぜ」

続く

永田明史とインド料理・・9


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